華流ドラマ「孤高の花 General &I」を観ています。
第14話〜16話までのあらすじと感想・中国語勉強メモを書きます。
ネタバレ注意!
これまでの話は、ブログ左上のタブ「中国ドラマ」からどうぞ。
ちなみに、Amazonプライムで無料で観られます。中国語字幕なら、Youtubeでも動画があります。
あらすじ
前回、涼の軍師として晋と戦ったヒロイン・白娉婷。兵力差を埋めるため、晋の皇宮を混乱させて時間稼ぎをしようとするが、その作戦を涼王・何俠・张父娘に悪用され、図らずしも晋の皇子たちが殺されてしまう。
张贵妃はさらに、皇子たちを失くして悲しむ皇后を殺害。张父娘は皇帝をも、以前から仕込んでいた「金丹」で薬漬け状態にし、皇子殺害の黒幕は白娉婷であり、楚北捷も共謀者であるという疑念を刷り込んでいく。
涼との戦いから晋に戻ってきた楚北捷は、张父娘と何俠の策略により、牢に閉じ込められてしまう。
白娉婷は、愛する楚北捷を助けに向かい、自分の命と引き換えに楚北捷の助命を願う。
すると、司馬弘(晋の皇帝)は、「皇子殺害の首謀者は白娉婷だ」と皆に告げ、忠誠心を試すため、楚北捷に目の前で愛する白娉婷を殺すよう命じる。白娉婷をつけてきた則伊(涼の将軍・親友である陽鳳の夫)が飛び出し、楚北捷に戦いを仕掛ける。が、楚北捷の剣に押され斬られそうになったとき、白娉婷が二人の間に飛び出し、代わりに斬られてしまう。
白娉婷の死を確認する、皇帝・张尚书(张贵妃の父親)たち。
楚北捷は、皇帝に白娉婷の弔いを願い、故郷に連れ帰る。
感想
司馬弘(晋の皇帝)はそんなに好きじゃないキャラなのですが、(どうして楚北捷があそこまで忠誠心を持つのか理解できない)皇子と皇后を亡くしてショックを受け、さらに薬漬けにされる姿はさすがにかわいそうでした。
しかも、これからもっとぼろぼろにされて行くしね。
そして、张贵妃と何俠が裏でつながってたことに驚愕しました。
しかも、张贵妃に「白娉婷を殺せ」と痛いところをつかれ、逆に「(好意のある)楚北捷を殺せ」と返す何俠。何俠のそういう、张贵妃に利用されるほどバカでないところは嫌いじゃないです。
チーム元敬安王家の皆さまたち。
何俠「この私に背いて楚北捷の元へ行こうとした望みも終わりだ」←嫉妬深すぎ
白娉婷「(私を)殺したくば自分で来い」←サバサバしすぎて爽快
冬灼「なぜ(白娉婷を)許さないのですか?」←純粋すぎ
中国に限らずですが、日本と違う海外ドラマの魅力ってキャラの濃さが強いところだと思います。
第16集は今回のメイン。
パラグライダーもどきで楚北捷を助けに行く白娉婷、飛んでいる姿がかっこいいです。
上空から皇宮に入り込むという発想が、ファンタジーですよね。(原作はネット小説)
楚北捷と則伊の戦いは、剣舞に見えて、「あぁ楚北捷は白娉婷の策を見抜いているんだな。さすが!」と思いきや、戦っている顔が本気で、白娉婷を思わず刺しちゃいます。
白娉婷はむしろ、この場を収めるために刺されに行ったよね。その証拠に、医者がナイスタイミングで白娉婷を回収しに来るし、60話まであるのにまだヒロインが死ぬはずない!と思ってしまうのでした。
新キャラの酔菊(女医)。
「助かるのか?」という楚北捷に対して、「だめなら来年の今日線香をあげにきてね」というブラックな返答。
自信過剰なちょっと口数が多いキャラも、中国ドラマによく出てきますよね。
うるさいと思う人もいるかも知れないけど、私は白娉婷の暗さを補ってくれて、結構好きです。
中国語勉強メモ
皇子を亡くした司馬弘の台詞。
「天下を手にしながら最も大切な者を守れぬとは、生きていたとて何の意味があろう」
虽坐拥天下却保护不了身边最亲的人,
活得再久又有什么意思呢。
「虽 suī」は「たとえ…でも」。
「又 yòu」はその前の文の「却 què」に対応して逆接を表しているようです。「それなのに、いったい」の意味。
司馬弘はここ最近は张贵妃にうつつを抜かしていましたが、もともとは皇后とは幼なじみで仲良し。皇子を亡くして、家族の大切さを思い知り、束の間、皇后にも寄り添うようになるのはちょっといいシーンです。
次は、张贵妃。
何俠と会い、策略を巡らしている時に言った台詞です。
皇宮の中は冷たく孤独で人情など感じない。
権力だけが温もりをくれる。
这红墙之内孤苦冷莫没有半点人情味。
只有王权让人真正温暖。
hóng qiáng
皇宮は、红墙=赤い塀 のなかと言うんだ!と初めて知りました。
半点は、半分ではなく「少し、いささか」という意味なので、没有で打ち消されると、「少しも…ない」になります。
只有=「ただ…だけが…だ」
気になる字幕を拾って、「これ何と言っているのだろう?」と調べるだけで、単語と文法の勉強になりますね。